こんにちは、トーコ(@lily_tohko)です。
キャバクラで働いていると、どうしても「合わないなあ」と感じるお客様がいらしたり、「そもそも人間としてどうなの?」みたいなお客様に遭遇することがあります。
そういったお客様に当たるのはキャバクラに限ったことではありませんが、水商売という職業柄、
- そもそも女の子目当てに来店している
- 来店した時点で酩酊状態のこともある
という条件が揃いやすいので、そういった確率はグーンと上昇してしまうんですよね。
その中でも、特に目に余るのが「痛客(いたきゃく)」と呼ばれるお客様の存在です。
キャストウケが悪いばかりか、度が過ぎるとお店を出禁になることも…。
今日はどんな振る舞いがその「痛客」に当たるのか、具体例を挙げて紹介したいと思います。
目次
キャストウケ最悪!嫌われてしまうお客様
キャバ嬢も人間なので、時には特定のお客様に対して「どうしても合わない」「苦手」と思うこともあります。
それ自体は人対人である以上、仕方のないことでもありますが…
中には、多数のキャスト達から満場一致で「無理!」と評されるお客様が居るのも事実。
俗に「痛客(いたきゃく)」と呼ばれてしまうお客様です。
具体的にどんな振る舞いがそれにあたるのか、紹介してみたいと思います。
上から目線でお説教をしてくる
初対面のキャストに対してなぜか上から目線のお説教をしてくるお客様。
- こんな仕事して恥ずかしくないのか?
- 若いうちはもっと苦労するべきだ!
- 親が知ったら泣くぞ!
…などがその典型で、「そう思うなら来なければ良いのでは…」という返事をグッと堪えたことのあるキャストは大勢居ると思います。
当然ですが、キャストからは嫌われます。
このタイプのお客様は20~30代の比較的若い世代にはほとんどおらず、40代以降の中高年に特に多い傾向です。
無茶ぶりを強制してくる
ピン(1人)のお客様からグループのお客様まで、年代も関係なくちょこちょこ居るのが、この無茶ぶりをしてくるお客様。
- おもしろい一発芸やってよ!
- ボトル入れるからイッキして!
- 指名するから今はいてるパンツ頂戴!(←実話)
なるべく期待に応えられるように努力はしますが、正直疲れます。
と言われても限度があります。
会話をしない(する気がない)
俗に「地蔵」と呼ばれるのがこのタイプのお客様。
誰がついても、なんの話題をふってもダンマリ。話さないお客様です。
好みのキャストじゃないからなのか、単に人見知りなのか…どれだけ粘ってもそっけない態度をとられてしまうと「何しに来たの?」と聞きたくなってしまいます。
このタイプも中高年以降の年代に多く、若いお客様にはあまり見られません。
キャストを罵倒したり、けなしてくる
お説教テイストではなく、直接キャスト自身を罵倒してくるお客様です。
このタイプに限っては「お客様」なんて呼びたくもありませんが、便宜上こう書きます。
「お前」呼ばわりは当たり前、やれ顔がタイプじゃないだのドレスが似合ってないだの、とにかく好き放題言い散らかすのがこのタイプ。
キャストも生身の人間なので酷いことを言われれば、当然傷つきます。
もっと言うなら、お客様のストレス発散・サンドバックになるのはキャバ嬢の仕事ではありません。いい大人なら、自分の機嫌くらい自分でとるべきです。
このタイプは特に中高年に多い印象…というか中高年にしかいません。
しつこくセクハラを繰り返す
酔っているか否かに関係なくセクハラのひどいお客様も痛客の一種です。
しかもこのタイプは何度断ってもセクハラをやめない(とにかくしつこい)ので厄介大変です。
腰に手を回す、太ももを撫でる、手を繋ぎたがる、胸を触ろうとする、やたら耳元で話そうとする…etc
なんてお客様も居ますが、「ただ体を触りたいだけ」という本音が駄々漏れなので純粋に気持ち悪いです。
こちらもどちらかと言うと中高年に多くいらっしゃいました。
何がなんでもドリンク出さないマン
延長はする、でもドリンクは絶対に出さないお客様。
だいたいフリー(指名なし)のピン客に多い印象ですが、まれにキャストの指名&延長のコンボでも頑なにドリンクだけは出さない…なんて人も見かけました。
理由はとにかくお金を出したくないから。
罵倒やセクハラに比べれば実害は少ないですが、地味に嫌われるのがこのタイプの特徴でもあります。
以前の記事でも書きましたが、ドリンク1杯すら出せない経済状況ならキャバクラに遊びに来るべきではありません。
「1杯だけ」とお願いするとハウスボトルを進めてくる方も中にはいらっしゃいますが、基本的にキャストがハウスボトルを飲むのはNG。罰金を課す店舗もあるほどなので、ドリンクを出す余裕がないなら居酒屋さんや自宅での宅飲みで我慢しましょう。
こちらもメインは中高年、ごくまれに若い世代のお客様にもいらっしゃいます。
キャストによって好き嫌いが分かれるお客様も
キャバクラに訪れるお客様には、他にも特徴的な方がよくいらっしゃいますが、以下の2パターンはキャストによって好き嫌いが分かれることが多いです。
- 自慢話・武勇伝が多いお客様
- 誰も指名しない万年フリーのお客様
とにかく自分の自慢話、武勇伝を語ってくる
ひたすら自分の自慢話・武勇伝を語りまくるお客様は、案外毛嫌いされません。
むしろ
なんてキャストもいます。実は私もコッチ派。
このタイプで仮に嫌われる要素があるとしたら、話を聞いているキャストに盛大なリアクションを強いるくらいでしょうか(とはいえ普段からややオーバーリアクションが通常営業のキャストも多いので、特に苦にはならないかも)。
定期的にお店に来るも、誰も指名しない万年フリー
定期的にお店には来るのになぜか誰も指名しない、いわゆる万年フリーのお客様もそれほど毛嫌いされることはありません。
利益に繋がりにくい印象ですが、
- 誰も指名しない分、キャスト同士横の繋がりを気にしなくていい
- 初めから指名しないと分かっているので営業をかける手間が減る
なんて思うキャストも居るからです。
さらに言うと、万年フリーのお客様ってドリンクを割とフランクに出してくれる人が多いんですよね。
本指名まではいかなくとも、気分次第で場内にしてくれることもあったり…
単純にいろんなキャストとの会話を楽しみに来ている人が多い印象で、気さくな方が多いこともあり、嫌われる要素はほとんどありません。
キャストに嫌われる”痛客”に共通する特徴
実は、ここまで紹介した痛客の振る舞いには1つの共通点があります。
なんだか分かりますか?
それは…
とにかく独り善がりであること。
基本的に自分のことしか見えていない/考えていないんです。
理不尽な罵倒やセクハラはキャバ嬢相手でなくともご法度。昼間の職場での出来事なら、訴えられても文句は言えませんよね。
無茶ぶりだって、される方も困るしそれを見ている周りの人もリアクションに困る…楽しいのは無茶ぶりしてきた本人だけなので、文字通り独り善がりになりがちです。
とはいえ、多くのキャストはそんな本音はおくびにも出しません。
出さないものの、何度もそんな振る舞いをするようでは、いずれどのキャストも卓に付きたがらなくなります。
そうなってしまえば、せっかく女の子目当てに来店してもボーイや店長といった男性スタッフしか相手にしてくれない・延長したくても理由をつけて断られてしまう…なんてことになりかねません。最悪の場合、出禁を言い渡される可能性すらあります。
せっかくお金を払うのなら、お互い有意義な時間になるように振る舞いには最低限のマナーを忘れずにいたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。